お気に入りの入れ物を使う暮らし。

入れ物に何かを入れたり、出して使ったり。日頃の暮らしの中で、何度も何度も繰り返す行為だけれど、ついつい雑に扱ってしまったり、蓋も半開きだったりってよくあります。

当たり前すぎる日々の繰り返しだからこそ、ちょっとだけ特別な気持ちで扱える入れ物があっても良いのではと思うのです。

特にすごく良いものが入っているわけではないのだけれど、蓋を開けるときにほんの少し背筋が伸びるというか、ちょっと気取った気持ちになれるというか。

そんな入れ物がある暮らしを提案したくて、デザインしてみました。

木の入れ物は、職人さんの手仕事で。

ぽてっと丸い木の入れ物は、「挽き物」という技術でひとつひとつ職人さんが削り出してくれたもの。木目の出方がそれぞれ違って見えます。

ウォルナットは厚い部材が大変貴重なので、数枚を張り合わせてから削り出しています。

手仕上げなので、内側は少し削り跡が見られます。

天然米ぬかオイルのオイル拭き仕上げなので、水分のあるものは入れられませんが、ドライのスパイスなどなら入れられます。塩は真鍮が腐食するので入れないようにしてください。

真鍮の蓋。オリジナルの真鍮のつまみ。

真鍮のつまみ部分は、入れ物のフォルムに合わせてオリジナルでデザインしました。
真鍮は無垢材なので、指紋が目立つこともありますが、段々と経年変化で落ち着いた鈍い色合いに変わっていきます。ツヤを出したい場合は、お酢に10分ほど浸した後、少し水を加えた重曹のペーストで磨いてすすぎ、良く水気を拭き取ってください。